こんにちは!第2・4月曜日を担当するコミュニケーション講師の松原です。2022年もよろしくお願いいたします。
先日、「接遇」って何だろう?と改めて考える機会がありました。
友人とばったり再会した時のことです。その友人はいわゆる「人懐っこい」性格です。私の姿を見つけると、彼女は駆け寄り、腕をからめてきました。そして、「会えてよかった」と言いつつ、私の手を嬉しそうにさすりました。あふれる親愛の表現に私はちょっと戸惑いました。
ひとしきり喋った後に彼女はこう洩らしました。
「私ね、いつも接遇が『ダメ』とか、『なってない』って言われるの。なんでかなぁ…」
その会話の後はすぐに別れてしまったので、このことについて彼女にコメントしませんでしたが、少し考えをめぐらしました。
年末の前回のメルマガで、接遇はスキルですが、「相手を大切に思う」というマインドが芯となっているとお伝えしました。また、それと同時に「自分の伝えたい思いを大切にするために、相手のペースを大切にする。それも接遇のスキルであり、マインドである」と書きました。
友人は私をとても好いてくれている。その思いはとても伝わってきました。きっと私のことを大切に思ってくれているのでしょう。しかし、突然くっついてこられたので、びっくりしましたし、正直「距離が近いな…」と感じました。そこで、はたと気が付きました。
友人は「相手のペースを大切にする」という視点が欠けていたのです。
コミュニケーションは相手ありきです。だからこそ、相手のペースや距離感を大切にしなければなりません。
相手を大切に思うだけでは「接遇」とは言えません。相手のために行動できるスキルがあってこそなのです。今年もこの観点を軸に、メルマガをお届けいたします。
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「接遇のチカラ」(33) 接遇ってなんだろう~思っていても伝わらない
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松原 里実
研修講師、地域密着ワークショップファシリテーター →プロフィールはこちら
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