毎月2回、第1、3土曜日に歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
今月も、戦国時代末期に創始された一刀流に伝わる歌を取り上げます。
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我しらぬ人こそ人をそしるなれ われ知る人は人をそしらず
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他人を悪く言うのは、自分自身を知らない人だ。自分を知っていれば、他人を悪く言ったりはしない。この歌には、まさにその通りだと思わされます。自分自身の欠点や弱点をよく知り、日々、それに向き合っていれば、他人についてあれこれ言う気にはなりません。
また、そんな暇さえないでしょう。「人をそしらず」を常に心に留めておきたいものです。
現代に活かす武道歌(35)