メルマガバックナンバー 柴田登子執筆記事

相談され上手になろう!(7) 

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
 職場でのコミュニケーションで覚えておくべき相談されるときのポイント、今回は「実際に相談を受けた時」のうち、「解決とは何かを確認する」の詳細をお伝えします。
相談において事実と感情を分けて現状を把握できたら、次は解決というゴールの設定をしましょう。どのような道でもどこに続くかわからなければ、先に進んでよいかどうか迷いますよね。同じように、相談もゴールがなければ解決への道筋を決められません。
以下の2点に気を付けながら、相談者を解決に導きましょう。
1) 「相談者」のゴールに向かう
 例えば会社で「同僚に人格を否定する発言をされた」と相談があったとします。上司ならばつい職場での問題と捉え「ハラスメント案件に対応せねば!」と意気込みがちです。しかし、できるだけことを荒立てずひっそりこの問題を終わらせたい人もいます。話を聴いてくれるだけでよいという人も少なくありません。求める解決はひとりひとり違います。自分の考えは違う場合もあると認識し、相談者のゴールを目指しましょう。
2) どうなったら「解決した」と思えるのかを尋ねる
 ゴールは相談の会話の中で何となく決めるのではなく、「今後どうなればこの件で納得・安心できる?」と相談者に問いかけましょう。すぐに答えられないようであれば、これまでに聞いた「感情」の部分について再度尋ね、掘り下げを促します。「どうなったらその時イヤだと感じなかった?」などと振り返ってもらうのです。
例に挙げた相談だと、次のような解決が考えられます。「同僚に謝罪してほしい」「発言した人に自分の気持ちを理解してもらいたい」「上司から注意してほしい」「職場での出来事として注意喚起してほしい」。このような相談者の要望を把握し落としどころを絞れば、納得のいく結果のための行動プランが立てやすくなります。

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