メルマガバックナンバー 水江泰資執筆記事

ファシリテーションで多様性を活かす(8)

こんにちは!毎週水曜日を担当いたします水江 泰資(みずえひろよし)です。
さて、前回に続き、ある会社の企画課での新製品検討会議のシーンです。このエッセイでは、会議の目的を知ること、そしてメンバーの関係性づくりの大切さを考えてきましたが、この会社ではどうでしょう?
A課長は、「意見なんてその場で出るだろう」と軽い気持ちで会議を始めましたが、意外なことに課員の反応は鈍く、出だしから重い空気が漂っています。
うんざりした口調でEさんが口を開きました。「課長、今日の会議、一体何のために我々を集めたんですか?」
A課長「え? アイデア出しだよ…(なんでそんな当たり前のこと聞くのだ?)」
Eさん「アイデア出し… 何のですか?」
A課長「え? 新企画のためだよ…(ふざけているのか?Eさん)」
A課長の発言は続きます。
「出来れば、早めに新規企画をウエ(上層部)に提案したいんだよな… 部長からも『今はむしろチャンスととらえてくれよ、企画部には期待しているからな!』ってハッパかけられたしな…」と吐露しました。
入り口近くに座っていたCさんが「期限ってあるんですか~?」とやる気なく尋ねます。
A課長が答えます「…まぁ、出来る限り早く… かな?」
Cさんは(それじゃぁ、スケジュールの立てようもないよ)と、うんざりした表情を見せました。
皆さんも似たような状況を体験したことはありませんか。次回は思ってもなかった展開になります。会議はいったいどこへ向かうのでしょうか…。

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