こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
人前で話すメリットシリーズ、最後は「誰かに助けを求められるようになる」です。困っていても誰かに相談するのが苦手な人は少なくありません。なぜそう感じるのでしょうか?理由は以下の2つにあります。
1) 自分が抱える問題をうまく伝える自信がないから
2) 話しても聴いてくれる、助けてもらえると思えないから
これらに対して「人前で話す」はどう役立つのでしょう。今回は1)についてお伝えします。
悩みやトラブルを誰かに話すとき、その状況や考えられる原因、相談相手に何をしてもらいたいのかなど説明すべきことは多いです。また、困っている時ほどこれらを冷静・客観的に思案しづらいものです。しかし普段からスピーチやプレゼンテーションのための準備で原稿を書き、練習をして推敲を重ねていれば心配ありません。なぜなら、状況や原因について無駄のない必要な情報だけを客観的に選び報告するスキルが身についているからです(3月1日配信「自分の言いたいことを適切に言語化できるようになる」)。「いつ」「何」が「どう」起きて、それが「誰」によるものなのか、「なぜ」それが起きたのか、それらの整理を意識し実行できるのです。
同時に「自分についての理解が深められる」(3月15日配信)ようにもなっています。話を相手に伝わりやすくしようとするとき、過去の経験におけるエピソードを用いることがあります。そのときに「そのときの気持ちはどうだったのか」と自分の内面にとことん向き合うのでより自己理解が深まります。
このように「人前で話す」機会を持ち続けていれば、問題が起きた時に何をもって解決と言えるのか、どのような助けが必要なのかを見極め話せるようになっています。こちらから情報を伝えるだけがコミュニケーションではありません。必要な時に必要な支援を得られるのもそのうちのひとつです。