メルマガバックナンバー 水江泰資執筆記事

ファシリテーションで多様性を活かす(7)

こんにちは!毎週水曜日を担当いたします水江 泰資(みずえひろよし)です。
このエッセイでは、ファシリテーターにとって会議の目的を知ることが重要であり、その理由を「健全な組織活動とは何か」というテーマで、いくつかの視点から解説しています。そのひとつめとして「関係性づくり」を挙げ、会議を開催する側から、目的の明確化の重要性について考えます。
さて、前回に続き、ある会社の企画課での新製品検討会議のシーンです。企画を提案しようとしたBさんに対して、ライバルのEさんが「アイデア出しなんて聞いてない」と反発。他のメンバーも、納得できないという表情を浮かべ、重い空気が漂っています。
みんなでその場で自由に意見を出し合えばよいと考えていたA課長は、困惑してしまいました。
そのいやな雰囲気を自分の勢いで払しょくしようと、Bさんが意見を投げ込みます。「我々の仕事は企画だよ。その我々が会議を行うとすれば、企画のアイデア出しから始めるのは当たり前じゃないか?」
Eさんが反論します。「自分の“当たり前”をさも当然のように言うなよ。集まれって言われたから集まってきたのに… なぁ、みんな?」と周囲を味方に付けようとします。
上司評価が気になるDさんはEさんから視線をそらしました。
もともとやる気のない、会議室の入り口付近に座っていたCさんはじめ、F、G、Hさんは俯いています。
Bさんの意見がメンバーを鼓舞すると思っていたA課長は、次の言葉が見つかりません。(何だ?このやる気の無さは。Bの言う通りじゃないか・・・どうすればいいんだ?)
再び会議室は重い空気に包まれてしまいました。さて、どうなるのでしょうか?

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水江泰資

水江 泰資

研修講師、国際認定ファシリテーター
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