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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2020年3月31日-
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■ワンポイント・エッセイ
講師のリスクマネジメント(6) 長期的な視点 その3
占部 正尚
自身で研修会社を経営しながら、あるいは個人事業主として
講師業を営んでいる方は、セミナーや研修の仕事を得るための
ルートを作っています。
大きく分けると、直ルートと間接(紹介)ルートです。前者は、
WEBや交流会等を利用して直接営業活動をするパターンですが、
これについては別の機会に解説します。
後者は、研修会社や、企業の経営者や教育担当者を多数知って
いる個人、すなわちエージェント(紹介者)から仕事をいただく
パターンです。
リスクマネジメントの観点からは、エージェントを複数保有す
ることが大切です。言うまでもなく、どんな商売でも特定の取引
先に片寄るとリスクが高まるからです。
ただ、「複数のエージェントと付き合うと、バッティングした
時が大変です」という相談をよく受けます。たしかに、複数のエ
ージェントから共通の顧客を紹介され、対応に困ることはよくあ
ります。
こうした事態への対処の仕方には、主に2つの方向性がありま
す。まずは「早いもの優先」のルールを貫くことです。これであ
れば、仮にA社からの紹介が早かった場合、B社には「すみませ
ん、A社さんから先に紹介を受けたので」と断りやすいでしょう。
中途半端に「A社が早かったけど、B社の方が優良企業だから
B社に乗り換えよう」という態度をとると、業界内での信用が失
墜してしまいます。
次回は、2つ目の方向性について解説します。
講師のリスクマネジメント(6)占部正尚