メルマガバックナンバー 占部正尚執筆記事

期待感と達成感(3)占部正尚

■ワンポイント・エッセイ
     期待感と達成感(3)  占部 正尚

 どのような時に人は理解が深まるかを考えたことはありますか?
ひとつの方向性としては、「教えられたこと」よりも「自分で気
づいたこと」の方がインパクトも強く、理解しようという意欲が
湧き、また改善に向けた行動をとりやすいのです。
 例えば、「あなたの言い方は失礼だよ」と一方的に教えられるより
も、何らかの手法によって「自分の発言によって、周囲の人に不快
思いをさせていたんだ」と自ら気づいた方が、話し方の改善につな
りやすいでしょう。
 この事例は、研修で受講生の満足度を高め、かつ職場での行動変容
につなげるための大きなヒントになります。すなわち、研修の冒頭
『目標』を与え、受講生が抱いた『期待感』を『達成感』へと導く
効な手段になり得るのです。
 選ばれ続ける講師は、受講生に気づきを与えるための『ネタ』を必
ず用意して臨みます。文書研修であれば「論点が曖昧なまま、ダラ
ラと書いていないか」、マナー研修であれば「目的を意識しないまま、
形式的な挨拶をしていないか」、マーケティング研修であれば「顧
ニーズの把握が不十分なまま、自社の都合で商品開発をしていないか」
など、研修テーマに応じて『ネタ』は必ず存在します。
 次回は、研修の流れの中で効果的に気づきを与え、『期待感』を高
めていくための手法について解説します。

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