メルマガバックナンバー 水江泰資執筆記事

ワークショップをやってみよう(18)

こんにちは! 毎週水曜日を担当する水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
本エッセイでは、少人数の打合せや会議で役立つファシリテーションスキルを紹介します。ファシリテーションを応用し、ワークショップを社会人教育で活用してみましょう。
前回まで、ある製造業での「部門間の風通しを良くする」というテーマに沿って、アクティビティを重ねてきました。参加者の関係性作りをしてから「ブレーンストーミング」をして、各グループでアイデアを100個ずつ出し、付箋などに書き出し終えたところです。
これらの活動の目的は、テーマを実現するために社員全員が取り組める実践的な方法を決めることです。そのために、まずたくさんのアイデアを出しました。ここから投票などで絞り込み、最終的には、1つまたは2,3の実行案を決めます。
しかし今回は、複数のグループで取り組んでいますので、他のグループがどんなアイデアを出したかも知りたいですね。そこで「ギャラリーウォーク」というアクティビティを行いましょう。画廊の中を絵の解説を見ながら歩きまわるように、他のグループのアイデアを見に行きます。
ファシリテーターのセリフで説明します。
「各グループ、みなさんの協力でアイデアが100個も出ましたね。では、もうひと踏ん張りしてみましょう。他のグループの案を参考に、さらにアイデアを磨き上げるのです。各グループを部門に例えれば、協力しあって最終的な結論を出すので、何が選ばれても、ひとりひとりの思いが反映されることになります」
「まず、グループで説明役をひとり決めてください。自分たちの案を他のグループに説明したり、質問に答えたりする役です(しばらく待つ)」
「では、それ以外の方は他のグループのアイデアを見に行きましょう。一か所に大勢集まらないように、適度に散らばってください。制限時間になったら席へ戻り、自分たちのアイデアに工夫を加えてください」
次回は「投票」を紹介します。

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