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ファシリテーションで多様性を活かす(20)

こんにちは!毎週水曜日を担当いたします水江 泰資(みずえひろよし)です。
前回まで、会議や打合せでファシリテーション・スキルを実践するうえで、見落としがちなポイントとして、『意見と人を切り分ける』『決め方を決めておく』をご紹介しました。第3回の今回は『受け入れると受け止めるの違い』を取り上げます。
私はファシリテーターを生業としていることもあり、会議の司会進行が苦手、出来ればやりたくないという人から次のような悩みをよく聞きます。
「会議前には入念にシミュレーションして臨むのですが、上司や先輩が話し始めると、いつまでも終わらなくて止められず…」
「きつい口調で言われっぱなしになって、頭が真っ白になり…」
といった上席者、声の大きい人・弁の立つ人への遠慮や委縮です。
強い相手には従わなければという心理です。
会議は、多様な意見を平等に扱う場であるのに、実態は一部の人の言動に握られていることも多いのではないでしょうか。例えば、先述の上席者などの他に、自分の意見に固執し続ける人、敢えて場を壊すような発言をする人などが挙げられるでしょう。
ではなぜ、これらの人々にうまく対処できないのかと言えば、次のふたつが考えられます
1. 私たちが従来学んできた「人の話は最後まで聞く」「話の腰を折ってはいけない」という作法やマナーとしての側面
2. 上司に逆らってはいけない、相手から嫌われたくない、という心理的な側面
このふたつを自覚し、まずは人と意見を切り分けしょう。(本メルマガ前々回を参照)そして、意見をすべて受け入れる(鵜呑みにする)必要はないという考え方を持ち、時間や他の参加者の存在を無視した意見提示には毅然と対応する姿勢で臨みましょう。その際に有効なのが、意見を“受け止める”であり、「○○さんはそう思っているのですね」とシンプルに応じることです。「○○さんの言う通りですね」と同意し従う“受け入れる”とは大きな違いがあります。
「受け止める」の積み重ねが多様な意見を活かした意思決定につながっていきます。会議では、ぜひ受け止める対応の仕方を活用してください。
次回は「会議の進行役にふさわしい人は誰?」を解説します。

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水江泰資

水江 泰資

研修講師、国際認定ファシリテーター
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