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ファシリテーションの基礎スキル 傾聴(16)

こんにちは!毎週水曜日を担当する水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
先月から、『意見に応える』をテーマに様々なスキルを紹介し、前回からは「話を促進させる一言」を解説しています。
会話の上手な人は印象深い「一言」や「言い回し」、絶妙な「接続詞」を使っています。特に上司や先輩の立場になれば、これらを用いて、部下や後輩とのコミュニケーション向上に活かしてください。
今回は、相手に端的に話してほしい時に使いたい言い回しです。
例として、先輩が後輩の業務提案を聴いている場面を挙げます。後輩の話し方にまとまりが無く、何が言いたいのかよくわからない場合、「要するに」を使ってみましょう。
後輩「~で、~で、そういうわけなんですが、いかがですか」
先輩「うーん、要するにどういうことなのかな?」
後輩「ええと、要するに・・・他部門の連携が大事だということです」
先輩「うん。それを先に言ってから、さっきまでの具体案を述べてもらうと、私も内容が理解しやすくなるよ」
ビジネス会話では、結論を先に述べるのが原則です。相手が話をうまくまとめられないようなら、こちらから働きかけてあげましょう。同じような表現は他に「ひとことで言うと?」「一番言いたいことは?」などがあります。こう言葉をかけられれば、相手も自分の考えを整理し、要領の良い話し方を学ぶことができます。
ただし、これらは言い方によっては「早く話を終わらせろ」と急かしているように受け取られます。「要するに、何?」などといらいらした口調で言われては、誰でも話す気を失ってしまうでしょう。分かってあげたいという気持ちを込めて、ゆっくりとした口調で言葉をかけてください。相手が要点を述べたら、それに沿ってさらに話を聞いてあげることが大切です。
次回は「話を具体化させる言い回し」を紹介します。

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