みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
テーマは、前回から引き続き、話す時に押さえておきたいポイントを紹介します。今日は「説明」について考えましょう。
説明とは、相手にわかりやすく伝える行為です。その時々の目的によって、説明する内容(理由、内容、意義など)は変わります。そこで今回から3回に分けて、内容別に説明することを考えていきます。今日は、理由を説明する場合に絞ります。
次の2つの例を見てください。電化製品の量販店で、PCカメラを探している顧客と売場担当者のやり取りです。
担当者「今、このカメラがお勧めです。一番売れているんです」
顧客「お勧めの理由は何ですか?」
事例A(上のやり取りを受けて)
担当者「そうですね、使い勝手が良いのでしょう。お客さんは正直ですから、売れているのが良いものだと言えます。ぜひ使ってみてください」
顧客「そうなんですか・・」
事例B
担当者「まず、カメラのサイズが小さいことです。それなのに高性能で画像がきれいです。その上、価格が他製品より1割は安いです。だからお薦めしています」
顧客「なるほど!」
担当者は、事例Aでは推測だけで話をしていますが、事例Bでは、具体的な特徴や機能、そして価格について述べました。そのためにわかりやすくなっています。
日常会話でも同じです。例えば、自分が好きな映画を勧める時、少しでも具体的な説明があると、説得力が上がります。
Aさん「あの映画を見たけど、すごいよ。絶対にお勧めです!」
Bさん「あの映画を見たけど、役者Aの演技がすごかったです。絶対にお勧めです!」
私たちは、「これ、いいよ!」と言われたら「どこがいいの?」と知りたくなります。その説明が「なるほど!」と想像できれば「それはいいね!」と受け入れたくなります。聞き手は、具体的な説明から実感を伴って想像するからです。だから、説得力が高まります。
では、またお会いしましょう。
「ビジネスで役立つプレゼンテーションのエッセンス!」(08)