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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2017年8月28日-
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■ワンポイント・エッセイ
研修を原点から見直す(その3)企業の問題(3)占部正尚
研修の重要性や目的をきちんと認識できず、社員が自殺に追い
込まれるほどに研修内容に問題があるのに、改善しようともしな
い企業体質は、いずれマネジメントのどこかに盲点を生み出しま
す。
おそらく、遅かれ早かれ経営を危うくするアクシデントに見舞
われる可能性が高いでしょう。
ぜひ顧客企業が「研修をすること自体が目的になっていないか」
という視点で観察してください。担当者が教室内に顔を出さず、
研修内容をチェックしない、あるいはプログラムやテキストの改
善を面倒臭がるような姿勢が見られたら要注意です。
「とりあえずスケジュール通りに研修をこなせばいい」という
類の担当者には、根気よく「より効果の上がる研修に向けた提案」
をしてください。
また、長期的に発展している企業は必ずと言ってよいほど、初め
て実施する研修テーマの場合は、経営者・幹部が教室内で短時間で
もオブザーブします。こうした点も、顧客企業を見るときのポイン
トです。
講師とは、企業が存続・発展するための重要な業務をアウトソー
シングで受けています。ぜひ、意識的に顧客企業の全体像を見なが
ら研修に取り組んでください。
研修を原点から見直す(3)占部正尚