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セカンドキャリア世代のリスキリング(2)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。2023年では初めての配信です。みなさま今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 前回からお届けしております「セカンドキャリア世代のリスキリング」、2回目はリスキリングとは何かを解説していきます。5兆円もの巨額を投じるこの労働政策において、厚生労働省はリスキリングを「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応して価値を創造し続けるために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義し、さらに 「新しい仕事のやり方や職務に移行するためのスキル習得」と説明しています。
一般的にはこれからの世の中を勝ち抜いていくために新しいスキルを身に付けることと思われているようです。しかし我が国の政策では、それとは区別しています。また、これまでよく耳にしていたスキルアップ(現在の職務や役割に新たな能力を追加する)や学び直し=リカレント(仕事に関係なく新たな知識や教養を身に付ける)とも違います。
IT技術の進歩やグローバル化、多様化社会への移行は、これまでの働き方を大きく変化させています。例えばコロナ禍前、2020年の始めにはこれほどまでにリモートワークが普及するとは誰も予想していませんでした。また、働き方改革により人々のライフスタイルも変わり、ワークライフバランスを大切にするようになりました。それに沿って働き方や企業の商品・サービス・ビジネスモデルを改革していくのがリスキリングです。リスキリングが進めば職場も、社会も以前とはかなり違うものになります。
中高年になるとなかなか価値観や習慣をアップデートできなくなります。しかしセカンドキャリア構築においてリスキリングは必須です。まずはこれまで以上に柔軟性を持って、新しい働き方に順応する気概を持っておくのが中高年のリスキリングの第一歩です。

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