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労働という切り口で考える(10)占部正尚

■ワンポイント・エッセイ 
労働という切り口で考える(10)頭脳労働を支える“体”
                                   占部 正尚

 講師は登壇している最中、常に頭脳をフル回転させますので、
体調不良で思考回路がスローダウンする事態は避けなければな
りません。
 肉体労働を支える“体”の項では、より体力を増強するため
の心構えや工夫、すなわちプラス要因を積み重ねる視点で書き
ました。それに対し、今回はマイナス要因を排除するという視
点です。
 頭がスッキリして、頭脳労働がスムーズに捗る状態を生み出
すために最も大切なこととは何でしょうか。それは、睡眠です。
 原稿を書いたり、絵を描いたりといったアウトプットが中心
の仕事であれば、多少睡眠不足でも対処できます。
 しかし、講師は受講生の反応をみたり質問を受けたりとイン
プットをした上で、アウトプットの内容を考えるという多面的
な思考が求められ、睡眠不足は大敵といえます。
 現在、ぐっすりと眠ることができていれば問題はありません
が、講師はストレスの多い職業ですから、急に睡眠障害に陥る
可能性があります。
 深刻な状況であれば医師に相談すべきですが、まずは枕を取
り替えることをお勧めします。私も睡眠障害の際、オーダーメ
ードで体型にフィットした枕を購入したことで、信じられない
ほど眠りが深くなりました。
 今回は睡眠を例に挙げましたが、選ばれ続ける講師は、体調
管理には細心の注意を払いながら生活しているのです。

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