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ハラスメント問題について考える(15)占部 正尚

■ワンポイント・エッセイ
ハラスメント問題について考える(15)最終回・負の連鎖を断つ
                                     占部 正尚

 スポーツ分野でのハラスメント問題に揺れた2018年でしたが、
発端は前年に発生した大相撲での暴力事件でした。ある横綱が関取
に暴力をふるい、怪我を負わせたことから引退に追い込まれてしま
いました。
 ところが、年末に入って驚くべきニュースが飛び込んできました。
暴力をふるわれた関取が、今度は自分が後輩に暴力をふるって引退
の憂き目にあったのです。
 思えば、ハラスメント疑惑で話題になった体操競技のコーチが
「自分が若い頃は、ハラスメント行為は日常のことであり、そうい
うものだと思い込んで現在に至った」と発言しましたが、根底にあ
るものが重なります。
 言葉の暴力を含む広い意味でのハラスメントは、「昔は自分も受
けたから、今度は後輩や部下に行なってもいいだろう」、「成果が
上がるのであれば、多少は許されるだろう」というリーダーとして
の甘えを伴う「負の連鎖」が根本的な原因なのです。
 スポーツに限らず、ビジネスでのブラック企業問題、学校でのい
じめ問題など、原因が分かっているのであれば、リーダーが成すべ
きことは「負の連鎖を断つ」という勇気を持つことです。
 そして管理職であれば組織の中で、講師であれば研修・セミナーの
中で、ハラスメント問題を終焉させるための発言を積極的に行なっ
いくことが、ハラスメントの無い活性化した組織づくりの第一歩な
です。


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soshikan

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