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ファシリテーションの基礎となる思考方法(7)

 こんにちは! 
 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 その基礎となるのがロジカル思考で、それを活用したフレームワーク(思考の枠組み)をひとつずつ紹介しています。皆様のビジネスにお役立てください。
 今回は『リフレーミング』です。
 リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を、今までとは違う枠組みで見直すことです。
 フレームの中に何をどう収めるかは人それぞれの癖や好みがあります。
 例えば、自分の食事をスマホで撮る場合、メイン料理をアップで写すのと、サイドディッシュも含めるのとでは、見る相手に与える情報、加えて印象は変わりますよね。こうしたフレームの違いは、物事に対する自分の解釈にも通じます。
 人の見方はいろいろですから、物事を違う枠で見る練習を重ねていけば、いろいろな人が集まる職場のコミュニケーションの活性化にもつながります。
 職場で起こりがちな人間関係の悩みやトラブルも、自分の枠を広げれば、今まで見えていなかったものが見えることがあります。
 例えば、Aさんが、同僚Bさんの仕事の進め方がスローモーすぎるためイライラする印象を抱いているとします。
 しかし、ある時、一緒に参加した研修で、グループ課題の達成に向け、Bさんが他のメンバーを鼓舞しながら率先して取り組む姿を見て、Aさんは「Bさんは必ずしもスローモーではないのだ」と知りました。そして、「スローモーな行動と、そうでないときの違いは何だろう」と、Bさんに関心を抱くと同時に当初の見方が改善されました。
 人は誰でも自分だけの小さい枠にこだわってしまうことがあるものです。
枠を大きくできないか、枠の形を変えられないかと考えてみると、周囲の人とも協力しやすくなります。
 特に、気まずい、苦手だと思っている相手にリフレーミングを使ってみてください。

 次回は『プロスペクト理論』を紹介します。

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