こんにちは! 毎週水曜日を担当する水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
本エッセイでは、少人数の打合せや会議で役立つファシリテーションスキルを紹介しています。ファシリテーションを応用し、ワークショップを社会人教育で活用してみましょう。
前回まで、ある製造業の『部門間の風通しをよくする』というテーマに沿ってアクティビティを紹介してきました。「グループ分け」「自己紹介」「思いや考えの共有」です。
今回は『ブレーンストーミング』です。集団で連鎖的にアイデアを出し合い、発想を促すことで、問題を解決したり、新しい企画を出したりするための方法です。アイデアがとめどなく芋づる式に出てくるのが特徴です。ネーミングは、アイデアが突然思い浮かぶ、ひらめく、を表すブレインストーム(英:brainstorm)からきています。進め方をファシリテーターのセリフで示します。
「各部門の思いや考えを伝え合い、お互いの理解が進んでいますね。次は、どうすれば風通しがよくなるかを考えましょう。(問いを投げかければ、参加者は考え始めます)」
「では、司会と書記をひとりずつ決めてください(しばらく待つ)」
「アイデアを出し合いましょう。すぐできそうなもの、既存の枠を超えた斬新なもの、何でもよいです。誰かの話しにすぐ続ける。100案出してください!(と聞いて、え~と参加者はたじろぐ)
ルールがあります。4つとも守れば連続して出せます(掲示しながら)
批判厳禁 出たものはすべて役立つ。良い悪いと評価しない
質より量 質は問わない。つまらないと思うような案でもとにかく数を出す
便乗歓迎 既出のものからヒントを得て、付け加える、変化させる
自由奔放 突拍子もないものが発想を広げ、ムードも良くなる
司会は明るく促し、書記はしっかり書き取りましょう。発言する人が自分で付箋に書いて出しても良いです。司会や書記も発言し、その時は誰かが書き取ってください。」
次回はこの続きを紹介します。
ワークショップをやってみよう(17)