みなさん、こんにちは、雙志館の大嶋友秀と申します。研修講師、ファシリテーター、そしてビジネス書作家です。今回から私は「即興スピーチ」というテーマでこのエッセイを担当します。昨年11月に出版した『即興スピーチ術』(芸術新聞社)で述べていなかった話題を取り上げて、メルマガで伝えていきます。
さて、最初に押さえておきたいのは、即興スピーチとは、「事前の準備なしで、その場で即座に自分の考えをまとめた話」であることです。
即興スピーチと聞いて、自分にはあまり関係がないと思った人もいるかもしれません。しかし、即答力と言い換えてみると状況は変わりませんか。いきなり指名されて即座に応じないといけない局面は意外にあるものです。例えば、会社で「先日のプレゼンだけどどうなった?」と上司から尋ねられたり「ここで一言お願いします!」と宴会の席で挨拶を振られたりするでしょう。その時に「えーと、それはすぐには・・」とか「いやあ、挨拶は苦手なんで・・」などとモタモタしていては、信頼を失くしますしその場が白けてしまいます。
もしあなたが、そんな機会は滅多にないからと考えていたら、ちょっと待ってください。
ほとんどのコミュニケーションがその場で即興に行われています。これが大切なセールスプレゼンや結婚披露宴のスピーチのような公式な機会であるなら、事前の準備も必要でしょう。しかし、日々のコミュニケーションは、そのような準備はしないで行われています。
ここから私が伝えたいのは、日々のコミュニケーション力を高めるには、即答力を鍛えないといけないことです。そして、即興スピーチは即答力を学んでいく良い方法です。繰り返して練習をすれば、コミュニケーションが円滑になり、人間関係がよくなります。仕事でも趣味の活動でも良い成果に繋がっていきます。大袈裟に言えば、みんなが幸せになれるのです。
即興スピーチの必要性を理解してもらえましたか。ぜひこの機会に即答力を高めていきましょう。では次回から、具体的にどのように学んでいけるのかを述べていきます。ご期待ください。
即興スピーチを学んで即答力をつけよう!(1)