こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
最近、企業の研修やキャリアコンサルティングに出向いたとき、ハラスメントについてのご相談をいただく機会が増えました。最近の管理職の方々は、部下とのかかわりで「今までOKだった一言でハラスメントと指摘される」「パワハラだと誰かが言えば、即加害者扱いされる」と戸惑っています。これでは指導どころかコミュニケーションすら難しく感じ、何も言えなくなりますよね。
そのような背景から、2020年の4月に労働施策総合推進法(通称:パワハラ防止法)が改正され、ハラスメントに明確な定義がなされました。その要点を押さえておけば、部下や後輩から「それはハラスメントだ!」と指摘されることなくリーダーシップを発揮できます。次回から3回にわたって、以下のポイントをお伝えしていきます。
・ハラスメントってどういうもの?
この度法律で定められた「パワハラの6類型」について解説します。この定義さえ押さえておけば、何でもかんでもパワハラだと指摘されるのを恐れずにすみます。一方で、法改正後は国や企業だけでなく、労働者自身にもハラスメント防止の義務を課すようになりました。そこで、みなさんが職場で意識すべきことについてもお知らせします。
・ハラスメントとなぜ言われるの?
平成の初めごろまでは、上司の多少理不尽な言動は許されていました。しかし、個人の「価値観の変化」「権利意識の向上」「発言機会の増大」などにより、現在ではハラスメントとみなされます。気づかないうちにハラスメント行為者と認定されないよう、変わりゆく世の中を理解しましょう。
・ハラスメントと言われないために
上記を踏まえて「指導とハラスメントの違い」「自分も相手もOKなコミュニケーション」「変化の受け止め方」など、上司や先輩として適切な言動はどのようなものか知識を深めます。
ハラスメントなんて怖くない!(1)