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情報セキュリティ対策のすすめ(8)「不正アプリによるスマホ利用者への被害」

 こんにちは!毎週第3木曜日を担当する藤村雅也(ふじむらまさや)です。主にIT関連のお役立ち情報をわかりやすくお伝えしています。
今回は「不正アプリによるスマホ利用者への被害」についてです。
 「不正アプリ」とは、悪意ある意図で開発され、個人情報の詐取などの犯罪が目的のアプリです。これがスマホに入ると電話帳の情報やメールアドレスなどを抜き取られる可能性があります。またウイルスを仕込まれたり、遠隔操作によって勝手に電話されたりと、様々な被害を受けるリスクがあります。
 フィッシング対策協議会が公開したレポート(2022年8月)によると、国税庁を騙るSMS内のリンクをクリックすると不正アプリがダウンロードされる事例が多数確認されています。また2023年10月にはMeta社が「Facebookログイン機能を悪用したアプリを400件以上確認した」と発表しました。これに引っかかるとFacebookのアカウントを乗っ取られてしまいます。
 IPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2023(個人編)」の7位に「不正アプリによる被害」がランクインしているように、最近は特に警戒を要します。
 不正アプリは知らない間に自分のスマホに入ることがあります。SMSのリンクをクリックしたり、公式サイト以外からダウンロードしたりするのは危険です。また公式サイトであっても不正なものが潜んでいることがあります。
 被害を予防する方法として主に以下の4つに注意してください。
(1)セキュリティソフトを入れる。
(2)公式サイト以外からアプリはダウンロードしない。
(3)公式サイトであってもレビューなどを確認して信頼できるアプリか
   判断する。
(4)正規のアプリであっても自分のスマホ内のデータの利用権限を与え
   る場合は内容をしっかり理解しておく。
 非常に多くの人が利用するスマホだからこそ悪用する人も多い、ということを意識して、特にアプリは慎重にインストールしてください。
 次回は「ワンクリック詐欺」についてお話します。

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