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ファシリテーションで多様性を活かす(33)~オンライン会議に良い影響を与える方法。第9回目 『オンライン会議のために準備する機材や通信環境』 前編

 こんにちは! 
 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 前月までは『オンライン会議に良い影響を与えるにはどうすればいいか』について、オンラインでの参加における存在感の出し方や振る舞いについて具体的な方法を紹介してきました。
 今月からは『オンラインでの議論の進め方』をテーマに、主に司会進行するうえで、議題の解決や、参加者の満足度を高める具体的な手法を順に紹介していきます。今回と次回は、その準備段階として通信環境の整備やツールについて述べます。
 なお、このエッセイで扱うオンライン会議とは、インターネットで個人または拠点間をつなぎ、主にパソコン、スマホ、タブレットなどを使って進行する形態を扱っています。2014年あたりから、働き方改革におけるテレワーク推奨で、一部の業界では活用されていましたが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急速に普及している形態です。
 オンラインで議論を効果的に進めるための準備として不可欠なのは、出来る限り高性能なパソコンを用意することです。動作の処理速度はもちろん、特にモニター(画面)はリアル(対面)では会議室に相当するものですから、参加者全体を把握し、発言したい人を察する、聞き手の反応を掴むためにも大きいサイズが良いです。
 スマホやタブレットは持ち運びの利便性はあるものの、会議で使用する画面では表示される人数も限られており、進行役(ファシリテーターとも呼ぶ)を務めるのであれば出来れば使用を避けましょう。
 加えて、安定性の高い通信環境の整備も重要です。会社等の断線の少ない固定回線ならともかく、テレワークによりWi-Fiでご自宅やカフェからつなぐ場合は要チェック項目です。
 パソコンや通信環境が用意出来たら、次回は「オンライン会議で使用するアプリケーションツール」について解説します。

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