みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
今回も、幅広くコミュニケーションの現場で見つけた、日々の活動で使えるツボやコツを紹介します。今日のツボは「話の切り上げ方」です。
私は営業パーソンだった時、あるおしゃべり好きな顧客との商談を切り上げるのに苦労しました。その人の事務所に営業した時の例です。
NG例
私 「今回の案件ですけれども、ぜひ当社の製品でお願いします」
顧客「そうね、検討しましょう。ところで、仕事とは関係ないけどね・・(話が続いていく)」
私 「はい、そうですね、はい・・・」
はじめは、勉強になると思って聞いていました。そうすると、話は終らず1時間以上も続いていきます。その後の約束には遅れ、他の仕事にかかる予定が狂ってしまいました。そこで、私は一つ工夫しました。次の例を見てください。
OK例
私 「今日は30分ぐらいよろしいでしょうか。今回の案件ですけれども、ぜひ当社の製品でお願いします」
顧客「そうね、検討しましょう。ところで、仕事とは関係ないけどね・・」
私 「もう30分なので、申し訳ないですが今日はこれで失礼します」
冒頭で時間の目安を述べたので、私は話を切り上げやすくなりました。相手は渋々でも納得してくれました。
これはどのような場面でも有効です。例えば、上司から声をかけられました。
上司「今、いいですか?」
部下「はい、10分なら大丈夫です」
上司「実はね・・・(話が続いていく)」
部下「すいません、長くなりそうですから、あとでもよろしいですか」
上司「わかりました。あなたから声かけてください」
ビジネスのあらゆる場所に話が長い人はいます。聞く余裕がある時は問題ないですが、できない場合もあるでしょう。その時に、自分から話を切り上げるスキルは役立ちます。最初に、時間の余裕がないと述べれば、心の負担なく話を終えられます。そうすることでタイムマネジメント力も上がるのです。
では、またお会いしましょう。
「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!」(32)