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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2020年3月24日-
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■ワンポイント・エッセイ
講師のリスクマネジメント(5)長期的な視点 その2
占部 正尚
特にここ20~30年ほど、パソコンやIT機器等の進化が著しく、
講師業界でも、パワーポイント等で作成したスライドや動画を映
写しながら分かりやすく講義する光景は、ごく普通に見られるよ
うになりました。
また、セミナー・研修の形態そのものが劇的に変化しています。
すなわち、オンライン講座が技術、費用の両面で手軽に実施でき
るようになり、講師も受講者も一箇所に集まる必要がなくなりつ
つあります。
言うまでもなく、このたびの新型コロナウィルスの蔓延による
イベントの相次ぐ中止を受けて、オンラインによる安全な学びの
場が脚光を浴びています。
ただし、知識や情報の伝達や教示であればオンラインでの講義
で十分ですが、ディスカッションしたりアウトプットを作成した
りといったワークを行う場合は、講師の目が受講生個々に届きに
くいこともあり、普及しづらいとも言われてきました。
ここで注目すべきは、オンラインでの開催であっても、ワーク
までもが高いレベルでこなせる力量と経験のある講師が選ばれて
いるという事実です。
こうした選ばれ続ける講師は、過去5~10年、オンライン講座
でのワークで必要となる目配りや指示の出し方、時間配分などを
実地にトレーニングしてきたのです。
現在、講師業界は戦々恐々とした状況ではありますが、次の10
年を見据え、どのようなスキルが求められるかを冷静に考え対処
すべき時です。
講師のリスクマネジメント(5)占部正尚