メルマガバックナンバー 大嶋友秀執筆記事

「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!」 (27)

 みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
 営業の商談をテーマにした21回目です。お客さまとの商談は、「必ず、友好で終われ!」と、私は営業パーソン時代に教わりました。これは、相手との関係を継続できるように話を終らせることです。
 例を見てみましょう。これは、私がお客さまから製品の購買を断る連絡を電話で受けた場面です。
NG例
顧客「申し訳ないですが、今回、他社さんの製品に決定しました」
営業「わかりました。またよろしくお願いします」
 NG例では、最後が友好的ですが、ありふれた表現です。次の例を見てください。
OK例
顧客「申し訳ないですが、今回、他社さんの製品に決定しました」
営業「わかりました。残念ですが、次回頑張ります。今回は、何回も質問に対応いただきありがとうございました」
 OK例では、対応への感謝を述べています。N G例の月並みな言葉で済ます場合よりも良い印象を与えることができます。この言葉かけがその顧客と今後もつながっていくきっかけになるでしょう。
 これは日々の業務についても同じです。たとえば、職場で上司から注意を受けたとしましょう。あなたには気まずい思いが残っています。その日の仕事が終業しました。
NG例
あなた「お先に失礼します」
上司「お疲れ様」
 これで帰ると、上司にも気まずさが残ってしまいます。では次はどうでしょうか。
OK例 
あなた「お先に失礼します。今日は、ご指摘、ありがとうございました」
上司「お疲れ様。明日も頑張ろう」
 OK例のように、挨拶の後に一言述べるだけでも、上司の気まずさは軽減され、あなたも気持ちよく、次の日に出社できるでしょう。仕事の区切りも、会話の終わりも、どうつなげていくかを意識することが、友好なのです。
 今回で商談をテーマにした回を終えて、次回から別の話題で考えていきます。引き続き期待していてください。
 では、また、お会いしましょう。

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