みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
営業の商談をテーマにした20回目です。今回は、相手との打ち合わせの最後に、話の大切な事柄を、言葉にして確認する重要性について考えます。さっそく例を見てみましょう。
商談で(N G)
顧客「いろんな話になりましたね。本日はありがとうございました」
営業「いえ、こちらこそ。今後ともよろしくお願いします」
あっさり終わりましたが、これで良いのでしょうか。次の例を見てみましょう。
商談で(O K)
顧客「いろんな話になりましたね。本日はありがとうございました」
営業「いえ、こちらこそ。では、最後に私がお約束した点を確認させてください。総合カタログは明日中にお送りします。技術資料は来週改めて、私から連絡をいたします。これで間違いないでしょうか」
顧客「はい、ありません」
営業「では、今後ともよろしくお願いします」
この例では、要点を確認して「来週また連絡します」と伝えています。次の機会を意識させることで、お互いの関係の深さを強調する効果もあります。
要点を確認して締めくくるのは、どんな場面でも効果的です。会議の司会者になったとしたら、このようになるでしょう。
会議で(NG)
司会「では、これで会議を終わります」
会議で(OK)
司会「では、決定事項をまとめます。来週の説明会では、来場者への声かけをこれまで以上に行うこと。それから、報告書の締切は今週金曜日ですので、厳守してください。これで会議を終わります」
こうすれば参加者の意識、行動が変わります。
日常会話でも、友達との会話を「じゃあね」で切り上げるよりも、「じゃあ、来週またね」などと言って終えた方が、お互いに親しみを感じますよね。終わりよければ全てよし、です。
では、またお会いしましょう。
「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!(26)