メルマガバックナンバー 大嶋利佳執筆記事

現代に活かす武道歌(40)

 毎月2回、第1、3土曜日に歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
 今月も、戦国時代末期に創始された一刀流に伝わる歌を取り上げます。
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かけがたき人と生まれしかひあらば 人の道知る人を師とせよ
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 何事も、どんな人に習うかが大変に重要です。ここでは「人の道知る人」を望ましい指導者としています。剣術を習うのですから剣が上手い人、強い人を師とするのが一番良さそうですが、それだけでは人と生まれた甲斐がありません。技術や知識に止まらず、その奥にある「人の道」を教えられる師に習い、また自分もそこを目指したいものです。

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