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ファシリテーションで多様性を活かす(29)~オンライン会議に良い影響を与える方法5回目『雑談タイムで応える方法』

 こんにちは! 
 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 今月は『オンライン会議に良い影響を与えるにはどうすればいいか』をテーマに、具体的な方法を紹介しています。今回は4つめとして『応える』です。
 会議が活性化し、その目的を充分に果たすためには、発言者の言葉や振る舞いに対し、参加者がしっかり反応する双方向のやり取りが不可欠です。
 「応える」とは、ちゃんと聞いている、理解している、わからないといった態度や気持ちを表現することです。
 オンライン会議では、対面の時とは違う作法が確立しつつあります。顕著な例では、聴く側はミュート(消音)が原則です。参加者全員の声が同じスピーカーやイヤホンから聞こえるので、誰が発言しているのか識別しにくいのです。その前提に立って、応え方のポイントをみっつ挙げてみます。
 1.頷き
   対面の時と同じ人数でも、モニターは一人ひとり小さく映るので、大げさに首を振るなどしましょう。一方、対面では頷きとワンセットのように扱われる「相槌」はオンラインでは不向きです。
 2.手で示す
   内容がわかったかどうかを訊ねられたときは、心の中で「はい!」と言いながら、顔の横あたりで手を挙げる仕草が有効です。「こっちですよ~!」と手を振るのも良いでしょう。
 3.記号を書いた紙を使う
   ある会合では、事前に「○(賛成)」や「×(反対)」「質問があります!」などと書いた紙(大きさはハガキ~A4用紙程度)を手元に用意し、場面に応じて提示する方法を使っています。
 次回は、オンライン会議に良い影響を与える方法の5つめとして『意思表示の方法』を紹介します。

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