メルマガバックナンバー 水江泰資執筆記事

ファシリテーションで多様性を活かす(13)

 こんにちは!毎週水曜日を担当いたします水江 泰資(みずえひろよし)です。
前回までは、ファシリテーションの5つの重要ポイントとして、ひとつめに『会議や話し合いの目的』、ふたつめに『目標』を挙げました。そして、両者の密接な関係性について解説しました。
目的と目標、言い換えれば「なぜやるのか」と「何を、どこまでやるのか」が決まれば、次の重要ポイントとなるみっつめは『プログラム』です。今回からは、会議をうまく進めるためのプログラムの設計方法について解説していきます。
プログラムは「議題」と「プロセス」で構成されます。議題は会議で話し合う内容、プロセスは会議の進め方のことです。
まずは、議題です。参加者に「この会議で何をするのか?何について話し合うのか?」について具体的なイメージを持たせる工夫をしましょう。
悪い例)議題1.新規企画
悪い例)議題2.経営層対象の仕様書
このような名詞(体言)だけの提示の仕方では、参加者に意図は伝わりません。私が推奨している提示方法は、議題を「疑問形」で表現することです。
良い例)議題1.今までにない新規企画とはどのようなものか?
良い例)議題2.経営層に分かりやすい仕様書とはどのようなものか?
人は、疑問や質問を投げかけられると、つい答えを探そうとします。
頭にぽっかり空白ができ、それを埋めたくなるのです。そういった心理をうまく活用しましょう。
議題を上手く提示できれば、次は具体的な進め方(プロセス)を示します。次回はプロセスについて解説します。

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